この頃、ヘリコプターの音をよく耳にします。
ヘリコプターの音を聞くたびに思い出すことがあって…
あれは、1995年2月の中頃だったか、
阪神淡路大震災の避難所になっている小学校に
ボランティアで行った時のこと。
たまたま厚生大臣が来られていて、
大臣に向かって被災者の男性が大声で言うのです。
「あのヘリコプターをどないかしろ。
ヘリコプターの音がうるさぁて、助けを求める人の声が
聞こえへんかったやないか」と。
そこに居合わせた誰もが黙って聞いていました。
その人の無念を聞くことしかできない、また無念。
あれから27年が経ち、来月には11年を迎える震災の日。
あの日を忘れないことや人々の思いに寄り添うこと、
災害に備えること、大切なことはたくさんありますね。
やさしく、つよく、ともに生きていけたらいいなと、
思いました。